UDONうどんといえば讃岐。讃岐といえばたぬき。たぬきといえばうどん。 だから今夜もうどんだったんだ。 防腐剤は使用しておりません。 うどんを食べたくなる瞬間について考えてみました。 これだけポピュラーな存在にあって、なかなかうどんというやつは難しい。 一方で「腹持ちがいい」と、コンビニが溢れた現代にあってあまり説得力のない言葉も聞くが、客人をもてなす料理には不向きだし、受験生の夜食にも向かない。 なぜ客人に出せないのか。 それは日本が恥の文化であることと深く関わっているのだと思う。 いや、思わない。 単純に、地味すぎるからであろう。 白地に葱や生姜や海苔がのんびりとたたずんでいる。 ではお父さんの給料日だからと天ぷらを奮発すると、淡白なうどんの味はかき消されて、今晩は天ぷらとつるつるした何かを食べたなあ、となってしまう。 受験生の夜食に出しても問題だ。 慌ててちゅるちゅるする正男(高3)は、長い一本を噛まずに飲み込んだために胃の中と箸の先に絡まる一本のうどんによって内界と下界が繋がりさあ一度出すべきかそれともこのまま吸い込むべきか、これって教科書は教えてくれない現実じゃないか。しかもなんか涙が出てきたんだよお母さん。 もう疑心暗鬼に陥る。 カブにはお金をかけるが、うどんにはなかなかお金をかけない。 蕎麦打ちというと羨望の眼差しを向けられるが、うどん打ちというと妙に語呂が悪い。 「この蕎麦魔人!」と罵られても悔しくはないが、「やーい。うどんの子供~」なんて言われたら会社には行けない。 しかし、うどんは美しい。 純白の躯体に、艶やかな肌。 そしてなによりも、うどんは腹持ちがいい。
by Your_sea
| 2006-08-24 19:29
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